PIRELLIスーパー耐久シリーズ2019
第3戦 FUJI SUPER TEC 24時間レース

A DRIVER | 浅野 武夫 |
B DRIVER | 井上 雅貴 |
C DRIVER | 藤原 大暉 |
D DRIVER | 芝 叔和 |
E DRIVER | 西村 和則 |
F DRIVER | 妹尾 智充 |
| 5/31 予選 | 6/1-2 決勝 |
順位 | 9位 | 9位 |
結果詳細 | 浅野 2.00.959 井上 1.59.385 | 浅野 82周 井上 114周 藤原 114周 芝 113周 西村 61周 妹尾 103周 |
【フリー走行・予選】

昨年、惜しくも残り1時間でのハブトラブルに見舞われたWedsSport86は、今年もマシン各所をリフレッシュしてサーキット入りした。チームは5月初旬の合同テスト結果を参考にフリー走行でサスペンションセットを進め、また長丁場のレースの肝となる「燃費とパワーの両立」を図るべく、ファイナルギアの選択とエンジンコンピュータマッピングを行なった。完全に決勝レースを見据えたマシンセッティングにも関わらず、予選で浅野は2分フラット、井上は1分59秒台をマークし、グリッド順位は9番手となった。決勝レースで狙うラップタイムは「コンスタントに2分2秒台~3秒台」であり、チームは決勝のドライバー順と給油回数等作戦を練り、決勝レースに備えた。
【決勝】




昨年とは打って変わって、上がらぬマシンペースやトラブルと格闘するレースとなった。
浅野は66周、次の芝は64周を走りピットインして予定通りタイヤ4本交換。井上は27周目、TOTAL159周目に4速が入らなくなりピットインして藤原に交代した。
メンテナンスタイムを消化して走り出すが、やりミッション異常に見舞われた。25周目、TOTAL184周目に藤原はピットイン、オイルクーラー交換を行う。
しかし症状は完治せず、57周目には再び3速4速が入りにくくなった。219周目に2度目のミッション・クーラー交換を行う。
芝はオイル温度を慎重にモニタリングしながら走行を続ける。48周目、TOTAL267周目にピットインしてタイヤ4本を交換し、井上へ交代。
スティント後半には2分3秒台でラップしてみせた。ラップタイムペースが昨年と比べ明らかに遅い状況が続くWedsSport86。
この時点でWedsSport86は9位、チームは後方との差が大きい事からファイナルギア交換を決断。バトンを受け取った藤原と妹尾は2分4秒台を刻む。
井上は2分2秒台のベストタイムを出しながらペースアップ。最後に浅野はマシンの調子を確かめるように周回し、ベストタイムは2分3秒台、587ラップの9位チェッカーを受けた。
【チーム監督コメント】
浅野 真吾
「1戦目2戦目とトラブル続きで、3戦目の今回はしっかり準備してきたつもりがまたトラブルと、考えの甘さ、追求の甘さがでたレースになってしまいました。応援、ご協力していただいた皆様には申し訳ない気持ちです。
次戦オートポリスにむけマシンを大幅に改良します。しっかり戦えるマシンに仕上げ上位を目指したいと思います。
富士24Hでの応援、皆様ありがとうございました。」
【ドライバーコメント】
浅野 武夫
「今年のレースはトラブルフリーを目指して準備して来たのですが レースペースが上がらず、そこへミッショントラブルと悔しいレースになり 、残念な結果でした。沢山の応援を受けている事が感じ取れているだけに、車作りをしている立場からすると、より残念でなりません。次戦に向け準備し頑張ります。」
井上 雅貴
「2019年シーズンも24時間レースに参戦できたことはとても嬉しく思うと共にチームのスポンサーの皆様のお陰であり、大変感謝いたします。
昨年は順調なペースで走っていた中、残り1時間でハブボルトが折れてしまうトラブルに見舞われましたが、今年はレース序盤からミッショントラブルに見舞われ、早々に勝負権を失ってしまうレースになってしまいました。
「昨年は上手くいき過ぎていて、本当は24時間レースってこんなに大変なんだな」と思いながらレースをしていました。
個人的には自分がステアリングを握る以上、最低でもチームの中ではトップタイムを出すという以前からのスタイルをしっかり見せることができたレースだったと思いますし、トラブルを抱えながらレースをすることによって今まで以上の経験ができたり、レースに対する姿勢など再確認できたと思います。
ただ「ダメだったレース」に終わらせることのないように次戦に向けて、24時間レースの事だけではなく、開幕戦からの流れをもう一度振り返り、ブラッシュアップをして後半戦に挑みたいと考えています。
皆様、引き続き浅野レーシングサービス「WedsSport 86」の応援を宜しくお願い申し上げます。」
藤原 大暉
「今回のレースでは、今までの悪い流れを断ち切るために何としてでも勝ちたいと思っていました。24時間耐久はリスクも大きかったですが、その分チャンスもありました。テスト走行や前日までの練習では目標タイムに達することが出来ていたのですが、決勝になると目標タイムで走ることが出来ず、自分の走りの詰めの甘さが出てしまいました。本当に悔しいレースでした。チームの皆さん、スポンサーの皆さん、応援に来てくださった皆さん本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。次戦も応援よろしくお願いします。」
芝 叔和
「昨年に続き、2度目の24時間レースとなり、今回は、心に余裕を持って望むことが出来ました。
そのため、3月、5月に富士で行われた公式テストの際も、ドライビングには、ある種の手応えを感じていました。
また、Cドライバーの藤原選手以外は、昨年の24時間を経験している面子でしたので、お互い何を考え、何を重視し、何に気を付けなければいけないか等の連携も取れていたと思います。
ただ、唯一、不安だったのはロングでの走行テストが十分出来ていないことでした。
C、Dドライバーの予選では、決勝を見据えたセットでの走行テストを行った際に、その不安は顕著に出てしまいました。
ガソリン満タン状態でのバランスが非常に悪く、自分が想定したレベルのペースが維持できませんでした。
決勝では、第2スティントと第5スティント目を担当しました。
どちらもガソリンは満タンで、タイヤ交換の予定はなかったので、苦しいドライブになることは覚悟しており、一発のタイムよりも、アベレージタイムを意識し、とにかくMTを労わることに集中していたのですが、夕暮れの第2スティントのタイミングで、既に3速の入りが悪く、後半に連れて4速まで厳しくなってしまいました。
結局、次のドライブまでに、ミッション2回交換を余儀なくされ、夜中の第5スティントでは、昨年同様、他車との距離感やクラス別の車両の識別等、非常に神経を使う時間帯の中で、5クラスのオーバーテイクがし辛いレベルとなり、明らかにパワーが出ていないことが判明。
それでも何とか走行を続け、井上選手にマシンを繋ぎ自分の走行は終了したわけですが、その時点で、まだ、折り返し地点で、その後もチームは一丸となってマシンをゴールに導くことができました。
レースの内容は、決して満足いくものではありませんでしたが、トラブルの原因、対策、それに伴うチームワークは、次戦に繋がる大きな糧となったことは間違いないかと思いますので、この借りは次戦、オートポリスで返したいと思います。
毎回、多大なサポートをして頂いているスポンサー様はじめ、応援してくれている友人、家族には心から感謝いします。
本当に有難う御座いました。」
西村 和則
「スポット参戦ながら、今年も24時間という長丁場のレースに浅野レーシングサービス、WedsSport86のチームの一員として戦える機会を与えて下さった事にスポンサー様はじめ、応援して頂いた方々に感謝します。
レースの結果としては、レース序盤からマシントラブルに見舞われ、メカニック達の懸命な修復作業で周回を重ねていきましたか、その後もマシントラブルが続き、自分達が望むような結果でチェッカーを受けられなかった事は、とても残念です。自分が乗るのは今回のみですが、今回の教訓を糧に今シーズン残り3レース、必ず強く成長して結果を残してくれる事を期待しています。応援有難うございました。」
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