PIRELLIスーパー耐久シリーズ2019
第4戦 TKU スーパー耐久レース in オートポリス

A DRIVER | 浅野 武夫 |
B DRIVER | 井上 雅貴 |
C DRIVER | 藤原 大暉 |
D DRIVER | 芝 叔和 |
| 7/20 予選 | 7/21 決勝 |
順位 | 9位 | 4位 |
結果詳細 | 浅野 2.08.959 井上 2.08.629 | 浅野 30周 井上 59周 藤原 14周 芝 10周 |
【フリー走行・予選】

24時間レースでミッショントラブルに見舞われたWedsSport86は、このインターバルでマシンのエンジン冷却系、吸気系、またボディワークに改良を加えた。
サスペンションには今年からサポートいただいている株式会社アラカルトフーズ様に追加協賛いただいたNEWショックアブソーバーを投入。
浅野のドライブにより筑波サーキットで2度のテストを行い、サーキット入りした。このレースウイークは台風の影響で雨模様であり、特に決勝21日の天候は読みづらい状況。チームはサスペンションと、前節富士で課題のあったエンジンセッティングを実施。ドライコンディションとなった20日土曜日のAドライバー予選。浅野は2分8秒台をマーク、マシンセッッシングに手ごたえをつかむ。しかしこのセッティングはイマイチ井上には合わず、タイムは同じく2分8秒台だった。
決勝の予報は雨まじりのため、ウェット・セミウェットに合わせたセッティングをして決勝に備えた。
【決勝】

レースは5時間、義務ピットイン回数は3回。第3セクターのレーシングラインに制限のある今回の舞台オートポリスでST-XからST-5クラスの混走となると、荒れたレース展開になる事が予想された。天気予報では、スタート時の路面コンディションはウェット。SCスタートが濃厚で、いきなり義務ピットインをこなす展開も予想された。

路面が乾いてゆくなか、5時間の決勝レースがスタートした。ウェット路面の中あえてスリックタイヤで唯一スタートした310号車86を抜きあぐねてペースが上がらない。徐々にドライになっていくコースと他車のピット状況を見て、芝は10周目に藤原へ交代。タイヤをドライ4本へ交換すると、上位と遜色無いラップライムでコンスタントに周回を重ねる。

6周目にはFCYが導入されるがステイアウト。14周目のFCYで藤原はピットインし井上へ交代する。そのまま7位でコース復帰した井上はほぼ満タンの重いマシンを2分10秒台のハイペースで走らせ、28周目には2分9秒台をマークする。49周目には28号車86、116号車S2000の脱落で井上は5位に浮上。59周目にピットイン、タイヤ4本を交換して浅野へと交代した。

浅野は2分10秒〜12秒でコンスタントにラップを重ねるが、15周目には予想外の雨が降り始める。雨脚は強く、路面はあっという間にダンプコンディションへと変化。浅野は経験を活かしてタイミングを見定め、19周目にピットイン。レインタイヤへ交換し4位のままピットアウトした。その後降雨のFCYからコースコンディションは好転しないまま、16時20分にレースは赤旗中断となった。WedsSport86は、115周を走破して4位でチェッカーを受けた。

※決勝4位は、2013年に86を投入しその年の韓国Rdで3位獲得して以来の成績ではあるが、レース後のチームの雰囲気はむしろ、今年成績を残せていなかったが故の『安堵』であり、『歓喜』には程遠いものでありました。
今、チームは皆が『表彰台』を目指し一丸となり戦っております。残り2戦の応援の程、宜しくお願いいたします。
【チーム監督コメント】
浅野 真吾
「今年初めてトラブルなく戦えたのでようやく開幕できたかなと思います。
今大会からサスペンションを変え他チームと変わらぬタイムで決勝を周回出来たのは、次戦もてぎに繋がるレースになりました。ホームコースでもある第5戦もてぎでしっかり結果を残し、ご協力いただいている方々に少しでも恩返ししたいと思っています。応援ありがとうございました!」
【ドライバーコメント】
浅野 武夫
「今回のレースは足回りを変更して挑みました。天候が安定せず、セットアップの時間が足りない中でも感触は良く、 レースはドライ&ウェットの中で安定した走りが出来ましたが まだまだ性能が十分に発揮できていないと感じています。
次戦の茂木に向け頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。」
井上 雅貴
「昨年は最高位5位でシーズンを終わってしまいましたが、ようやく今年も後半戦に入りオートポリス大会で4位を獲得できました。私が浅野レーシングサービスからS耐に参戦し始めてからはベストリザルトにもなりますし、非常に嬉しく思います。上位陣と同じレースラップを刻むことができるようになり、マシンの戦闘力が上がっているのは確かですが、これからのレースは今以上にドライバーの仕事がカギになると思います。マシンの向上とともに自分自身のドライバーとしての向上も今まで以上に行って、残りレースを精いっぱい戦ってまいりますので、変わらぬ応援を宜しくお願い申し上げます。」
藤原 大暉
「初めてのオートポリスで不安でしたが金・土と走らせていただき、他のドライバーさんからたくさんアドバイスをもらい、決勝は安定してタイムを出すことが出来ました。そして今回から今までとは違うセッティングで走り、まだまだ完璧ではありませんが間違いなく車は良くなっていると感じました。今回は運も良く4位でしたが、次は実力で表彰台に登りたいと思います。次戦は自分が最も走り慣れているもてぎなのでとても楽しみです。応援ありがとうございました。次戦もよろしくお願いします。」
芝 叔和
「足回りをアップデートして臨んだ今回のレースでは、木曜、金曜の専有走行をセットアップに費やし、実際、全力で走ったのは予選からでした。
しかし、予想を上回るマシンの出来と自身との相性の良さに少し驚きながら、決勝を想定したDドライバーとしての予選を終え、若干のセッティング変更を行いました。
決勝では、自身2度目のスタートドライバーを務めさせて頂いたのですが、朝のウォームアップ走行での感触から、予報通りの雨であれば「いける!!」と感じていました。
しかし、今週の気紛れな天候は、予報・予想に反して、直前に雨は止み、路面はウェットと、非常に難しい状態でのスタートとなりました。
9番手からスタートした直後は、混戦の中でも車は非常に安定していたのですが、クラスで唯一、ドライタイヤでスタートした310号車にタイヤの良い状態の時に阻まれてしまい、5周を過ぎたあたりからは、急激に路面が乾き始め、9周を迎えるころにはドライタイヤの方が確実に速いと判断し、10周目でピットインし、藤原選手へとマシンを託しました。
チームの決断の早さから、他より若干早くタイヤ交換したことも功を奏して、順位を上げることができ、その後も順調に走り切ることができ、今シーズン、最高位でもある4位でチェッカーを受けることができました。
これもスポンサー様のサポートとチームメカニックの努力の賜物だと思いますので、本当に感謝しています。
私個人は、次戦、もてぎには参戦しませんが、チームは十分表彰台に上がれるとこまで来ていると思いますので、引き続き、WedsSports86の応援を宜しくお願い致します。」
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