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スーパー耐久シリーズ2024 Rd.6 岡山

ARS Staff

A DRIVER 

浅野 武夫 

B DRIVER 

伊藤 慎之典

C DRIVER 

三上 和美

D DRIVER

上村 優太


10/26 予選

10/27 決勝

順位

5位

6位

結果詳細

​浅野 1.45.204

伊藤 1.43.547

​浅野 34周

伊藤 32周 三上 -周 上村 32

【フリー走行・予選】

2024シーズンも残り2戦。スーパー耐久シリーズの第6戦は岡山国際サーキットにて開催された。第5戦鈴鹿はST-4クラスの参戦が無く、第6戦岡山までは約1ヶ月半のインターバルが空いた。浅野はスペアエンジンを組み、定期メンテンスを行ってWedsSport GR86をサーキットへと持ち込んだ。木曜日と金曜日の占有走行では、もてぎで手ごたえを得た持ち込みのセットアップをトライ。ロングコーナーでのアンダーステア傾向がみられたことから、チームは決勝の平均ラップ向上を目指してセットアップ変更を繰り返しつつ、タイヤライフと燃費の確認を進めた。しかしチームはなかなか思うような手ごたえを得られない。金曜日の走行2枠目で早々にクラッチトラブルが発生して十分に煮詰めきれなかったこともあり、チームは持ち込みセットへ戻すことを決断。ダンパーのアジャストのみで予選を迎えた。

予選日は酷暑のAUTOPOLISやもてぎからは一転して、気温24℃、路温34℃の涼しいコンディションとなった。Aドライバー予選で浅野は2周のアタックで1分45秒204をマークし、クラス6番手となった。Bドライバー予選で伊藤はアタック1周目に1分43秒547をマーク。トップとコンマ3秒差のクラス4番手、AB合算の予選順位は5番手となった。Cドライバー予選では三上がUSEDタイヤで1分47秒833をマーク、Dドライバー予選では上村がNEWタイヤの燃料満タンで1分44秒929をマークして満タンでのマシンバランスを確認した。チームは予選後、気温・路温共に20℃程度となる可能性の高い決勝レースに向けて、マシンメンテナンスとレース戦略を検討しつつピットワークの確認を行い翌日に備えた。


【決勝】

10月27日、決勝はドライコンディションのレースとなった。今回のレースは3時間、義務ピットイン回数は2回、給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり1回のピットストップでの最大給油量は3本60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合は95秒のピットストップが課せられることとなる。また、Aドライバーの最低運転時間は60分以上だが、今回のチーム基本戦略は、トラック上の速さを求めてBドライバースタートとし、タイヤの消耗に合わせてピットストップを時間均等割りとし、毎回タイヤ4本を交換する作戦を採用した。

午前8時33分、気温20度、路温21℃のドライコンディションで3時間の決勝レースは始まった。スタートドライバーの伊藤は5位でスタートすると、3周目に884号車影山選手を最終コーナーでオーバーテイクして4位へ浮上し、前を行く41号車を追う。伊藤は1分45秒台で周回を重ねるが、60号車のCドライバー大原選手がピタリと伊藤をマークし、揺さぶりをかけ続ける。60号車は2コーナーからアウトウッドカーブ立ち上がりまでが特に速く、伊藤はマシンのストレートスピードを生かしつつレイトブレーキングで攻撃を凌いだ。

バトルは約15周続き、ラップタイムは両車ともに1分46~47秒台となるが、ついに20周目のバックストレートエンドで伊藤は60号車に抜かれ5位となった。伊藤はチームにタイヤの消耗具合を連絡、32周目にピットインして浅野へ交代、タイヤ4本交換、ボトル給油1本でピットアウトした。浅野は6位でコース復帰すると、他車のピットインの影響もあって3位まで順位を上げる。

67周目にピットイン、浅野が上村へ交代し、タイヤ4本交換とボトル給油3本でピットアウトした。上村は7位でコース復帰、71周目に1分45秒111をマークする。80周目に216号車がピットインし、タイヤ左側2本交換とボトル給油1本で20秒ほど後方へピットアウトしたため、上村は6位へ浮上するが、トップ以下各車のラップタイムは上村と同じく1分46秒~47秒台。想定より気温が上昇するなか、次第にアンダーステアが顔を出すマシンでの追い上げは厳しく、20秒ほど前をゆく884号車、さらに5秒ほど前をゆく60号車との差はなかなか縮まらない。上村はグリップダウンに苦しみながらも粘り強く走り、11時34分、WedsSport GR86は98周を走り、トップの66号車とおよそ1周差の6位でチェッカーを受けた。


チーム監督コメント

浅野 真吾

「岡山大会も応援ありがとうございました。

フリーからセットアップの方向性は良かったのですが、しっかりアジャスト出来ず予選一発の速さは見せられたものの、燃料を詰んだ時の決勝は苦しみました。

結果にこだわった岡山大会だけに残念な気持ちでいっぱいです。

最終戦はチームで笑って終われるように頑張ります。

最終戦も応援よろしくお願い致します。

ありがとうございました!」






ドライバーコメント

浅野 武夫

「岡山のレース前には新興工業さんに訪問し、社員の方々のやる気に感動しました。応援に感謝いたします。

レースウイークは木曜日から走り始めてセットを見つけようとしましたが、クラッチトラブルで作業が進まず残念です。

予選は自分のミスでタイムアップが上手くいかず、車の動きが良かっただけに悔やまれます。決勝レースはAドライバー義務時間の1時間を無難に走りました。しかしもっと良い車と走りにしなければいけない課題があります。最終戦に向けて準備します。応援とご支援ありがとうございます。」


伊藤 慎之典

「前戦の課題を克服すべく挑んだ今回の岡山ラウンドですがトラブル等が出てしまい思ったようにはいきませんでした。

それでも1発の速さという強みをいかして予選ポールを狙いましたがうまく合わせ込めずに4番手止まりでした。

決勝は前戦同様タイヤを持たせられず厳しい展開になりました。

それでも木曜、金曜のプラクティスでセットの方向性は見つけられたので次戦は合わせ込めるようにします。

次はもう最終戦ですが最後まで頑張りますので、応援よろしくお願いします。」


三上 和美

「今回は予選までをドライブさせていただき、決勝はチームの応援とサポートに回らせていただきました。

決勝に参戦しないことで、いつもより冷静にチームメイトの走りやメカニックさんの動き、状況など学ぶことができて、たくさんの発見や学びがありました。

最終戦まで時間は短いですが、表彰台に上がるためにできることは全部やって、悔いの残らない2024年にしたいです。

応援よろしくお願いします。」



上村 優太

「岡山大会でのテーマは、決勝に強いクルマづくりでした。

結果的にセットアップに苦戦し、決勝レースでのアベレージタイムを上げる事が出来ませんでしたが、決勝の1発タイムではGR86勢の中でトップタイムをマークする事ができたので、予選においては自信に繋がりました。

チームワークは素晴らしく、ピット作業も完璧にこなし、チーム一丸となって岡山大会を戦う事ができました。

とにかく表彰台に立つ事が目標です。次戦は、決勝でチカラを発揮できるよう頑張ります。応援よろしくお願いします。」



チーム体制



Wedssport GR86 スポンサー企業(敬称略)


スーパー耐久レースレポートが、Cドライバー三上和美の執筆によって、モータースポーツ情報サイト&Raceコラム - &Race (andrace.jp)に掲載されております。ぜひご覧ください!

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浅野レーシングサービスは、浅野自動車商会(茨城県・桜川市)を母体とするレーシングチームです。
これまで主に国内ツーリングカーレースを中心に活動を行っており、完全なプライベーターながら様々なレースシリーズで年間チャンピオンを獲得したほか、数多くのレースで優勝・表彰台を勝ち取って参りました。

 

その一方で、メカニック等は所属ドライバーはもちろんのこと親族も務める、家族的な側面もあります。
代表の浅野武夫はレーシングドライバーとして活躍し続けているばかりか、マシン製作・メンテナンスも担当。そのスタイルを1975年より現在に至るまで、40年以上貫いています。

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