耐久シリーズ2025 Rd.1 もてぎ
- ARS Staff
- 3月31日
- 読了時間: 8分

浅野 武夫 | |
B DRIVER | 伊藤 慎之典 |
C DRIVER | 三上 和美 |
D DRIVER | 藤原 大暉 |
予選 | 決勝 | |
順位 | 3/22 Race 1 7位 3/23 Race 2 7位 | 3/22 Race 1 4位 3/23 Race 2 8位 |
結果詳細 | Race 1 浅野 2.12.368 伊藤 2.10.529 Race 2 浅野 2.12.642 伊藤 2.10.348 | Race 1 浅野 27周 伊藤 41周 三上 15周 藤原 21周 Race 2 浅野 27周 伊藤 36周
三上 13周
藤原 8周
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【Race1 予選・決勝】

Race1開催の土曜日、午前8時からのAドライバー予選は気温10度の肌寒いコンディションとなった。浅野は慎重にタイヤを温めると、アタック3周目に2分12秒368をマーク、Bドライバー伊藤はアタック1周目に2分10秒529をマークして、AB合算の予選順位は7位、残念ながら上位グループに食い込めなかったが、CDドライバー予選では燃料満タンでのマシンチェックを行い、チームはあくまで決勝を想定した状態でマシンチェックと各ドライバーの習熟を行った。

決勝レースは4時間、義務ピットイン回数は3回、給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり1回のピットストップでの最大給油量は3本60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合は1分40秒のピットストップが課せられる。また、Aドライバーの最低運転時間は60分以上だが、65歳以上のドライバーはその20%が免除されるため、浅野の最低運転時間は48分となる。Race1のチーム基本戦略はBドライバースタートとして、ボトル3本給油を1回、ボトル1本給油を2回とし、FCYが出そうなタイミングやSCのタイミングでピットストップをこなす作戦を採る事とした。

13時04分、予選とは打って変わって気温21℃、路温31℃の暖かいコンディションで4時間の決勝レースは始まった。66号車ロードスターRFがエンジントラブルでピットスタートとなったため、スタートドライバーの伊藤は6位でスタートすると、5周目に3号車、6周目に60号車をオーバーテイク、2分13秒~15秒台で周回を重ねてゆく。伊藤はマシンバランスの良さを確認しつつも徐々にアンダーステアが顔を出すマシンのタイヤをマネジメントしながら周回を重ねた。

伊藤はその後もコンスタントにラップを重ね、42周目に三上へ交代。タイヤ4本交換とボトル給油3本でピットアウトした。三上は5位でコース復帰すると昨年のレースペースから進化を見せ、2分15秒~17秒台を刻む。三上は57周目にピットインして藤原へ交代、フロントタイヤ2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。藤原は5位でコース復帰すると、2分14秒~15秒台でコンスタントに周回を重ねてゆく。78周目藤原はピットインして浅野へ交代、タイヤ4本交換とボトル給油1本でピットアウトした。

浅野は6位でコース復帰すると、後続との差とマシンの調子をみながらラップを重ねてゆく。90周目、216号車が最後のピットインを行ったことで浅野は6位に約40秒差の5位につけた。後続との差を保ちながら慎重にラップを重ね、チェッカーを受けた104周目、3位走行中の66号車ロードスターRFがコース上でストップ、チェッカーを受けることができず、17時6分WedsSport GR86は4位でチェッカーを受けた。
チームはまずまずのレース運びができた喜びを感じつつも、明日のRace2予選・決勝レースに向けて決勝レースデータの確認と戦略を検討、マシンの整備とセットアップ変更を行い、翌日に備えた。

【Race2 予選・決勝】

日曜日のRace2、Aドライバー予選は午前8時30分から開始となった。気温は昨日のRace 1より若干暖かい14度。浅野は交換したブレーキパッドに当たりを付けつつ、若干のセットアップ変更を行ったマシンを確認しながら走行を開始した。アタック2周目に2分12秒642をマーク、Bドライバーの伊藤はアタック2周目に2分10秒348をマークして、AB合算の予選順位は土曜日同様に7位となった。CDドライバー予選ではさらにセットアップ変更したマシンで燃料満タン状態でもバランスが良いことを確認、チームは昨日以上の期待を持って決勝レースを迎えた。

12時34分、気温21℃、路温32℃の昨日と同じく暖かいコンディションで4時間の決勝レースは始まった。Race2のチームの基本戦略はCドライバースタートして、ボトル3本給油を1回、ボトル1本給油を2回。FCYが出そうなタイミングやSCのタイミングでピットストップをこなす作戦を採用した。60号車がエンジントラブルで、216号車がブレーキトラブルでピットスタートとなったため、スタートドライバーの三上は5位でスタートすると、2分15秒~17秒台で周回を重ねてゆく。

三上はタイヤのピックアップによってタイムダウンする課題をなんとか克服すべく奮闘を重ねて14周目ピットインして伊藤へ交代、フロントタイヤ2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。伊藤は9位でコース復帰すると2分14秒~15秒台でコンスタント周回を重ねた。昨日より気温・路温共に上昇するなか、伊藤のペースは上位3チーム884号車、66号車、3号車に匹敵するタイムで差を詰めてゆく。ピットインまで残り2周となった47周目、伊藤は4位までポジションアップしたが、90度コーナーで「ブレーキが深くなった」とチームまで無線を入れる。

その直後の2コーナー、WedsSport GR86の左リアタイヤが脱落。伊藤はアウト側のグリーンへとマシンを停めた。停車から約30分でマシンはリペアエリアへと運ばれ、チームはハブ、ブレーキローター、パッド、タイヤを交換。伊藤は浅野へ交代し、ボトル給油3本でピットアウト。チームは約50分のロスでマシンを再度コースへと送り出した。浅野はマシンの状態を確認しつつコンスタントに周回を重ねた。77周目、約62分走行した浅野はピットインして藤原へ交代、作業はなしでピットアウトした。藤原は上位と遜色ない2分14秒~15秒台で走行、そして16時34分WedsSport GR86は84周を走行し8位で順位認定、チェッカーを受けた。

チーム監督コメント
浅野 真吾

「今シーズンは浅野レーシングサービスにとって特別なシーズン。
この特別なシーズンをこのメンバー、そしてこのカラーリングで戦える事を
改めて感謝致します。
レースはドライバー、メカもミスなく戦えました。2レースとも完走。
ただ開幕戦からもてぎでの2レースはマシンにもチームにも負担が強すぎる。。
ドライバーもメカニックも厳しいスケジュールの中頑張りました。
チームには本当に感謝です。そして何より応援してくださった皆様ご声援ありがとうございました!」
ドライバーコメント
浅野 武夫

「初戦がもてぎで2レース、大変ですがやるしかないと頑張って準備しました。
予選は思った感じで走れなかったため、何か策を考えなければと考えながら決勝に挑みましたが前車に届かず、明日のレースに向けてセットをどう変えるか考えながらの走行でした。
伊藤 慎之典

「今回のレースは、いきなりの4時間耐久2レース。シーズンオフはSIMトレーニングを行いレース前には走り込みを重ね、調整を整えて挑みました。
1レース目は、ST-5クラスを抜きつつ、速いクラスに抜かれる展開。アベレージタイムを維持するのは簡単ではないと覚悟していましたが、昨年よりもスムーズに走れた手応えがありました。ただ、後半はマーブルに苦しみ、思うようにペースを上げられず悔しさが残ります。
レース後にチームメイトから的確なアドバイスをもらい、2レース目ではそれを試したところ、課題をかなり克服できた感覚がありました。自分の中で「成長したな」と思える瞬間があったのは、大きな収穫です。
途中でマシントラブルに見舞われ、戦線離脱となってしまいましたが、完走できたことでチームの底力を改めて感じました。
次回の鈴鹿では、表彰台の高い位置を目指して、さらにトレーニングに励みます。応援してくださるスポンサーの皆様、ファンの皆様、いつも本当にありがとうございます。皆さんの声援が力になっています。
これからも精一杯頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします!」
三上 和美

「今回は予選までをドライブさせていただき、決勝はチームの応援とサポートに回らせていただきました。
決勝に参戦しないことで、いつもより冷静にチームメイトの走りやメカニックさんの動き、状況など学ぶことができて、たくさんの発見や学びがありました。
最終戦まで時間は短いですが、表彰台に上がるためにできることは全部やって、悔いの残らない2024年にしたいです。
応援よろしくお願いします。」
上村 優太

「公式練習から順調に車両のセットアップを行うことができました。ドライバーとセットの状態や改善点を話し合うことが出来て、充実した公式練習になったと思います。
1レース目はデータ取りのレースということもあり、決勝は淡々と走行しましたが他車のトラブルもあり4位を獲得することが出来ました。
1レース目の反省点を踏まえて挑んだ2レース目はペース良く走行できていましたがトラブルにより思うような結果を得ることが出来ませんでした。
ですが、1レース目と2レース目では大きな成長ができたと思います。特に短い時間でのセットアップによりメカニックの方々やエンジニアさんには無理を言ってしまいましたが対処して頂いて本当に感謝しています。もてぎ大会で18号車は更に良い車に出来上がったと思います。
鈴鹿ではこの勢いで優勝できるように尽力したいと思いますので、引き続き応援よろしくお願い致します。」
チーム体制

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スーパー耐久レースレポートが、Cドライバー三上和美の執筆によって、モータースポーツ情報サイト&Raceコラム - &Race (andrace.jp)に掲載されております。ぜひご覧ください!
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