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スーパー耐久シリーズ2021 Rd.3 富士24h

ARS Staff

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook

第3戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース


A DRIVER

浅野 武夫

B DRIVER

藤原 大暉

C DRIVER

芝 叔和

D DRIVER

松井 宏太

E DRIVER

普勝 崚

F DRIVER

中島 佑弥

5/21 予選

5/22-23 決勝

順位

キャンセル

1位

結果詳細

浅野 87周

藤原 161周

芝  123周

松井 106周

普勝 53周

中島 116周

【フリー走行・予選】

24時間レースがここ富士でスーパー耐久に復活して今年で4年目となる。チームは4月28日の事前合同テストでHANKOOKタイヤのライフを確認しつつマシンセットアップを進め、マシンバランスに手ごたえを得ていた。

しかし20日木曜日の占有走行1回目、走り出してすぐの2周目にWedsSport86はエンジンブロー。チームはエンジンを乗せ換え、2回目の占有走行と夜間走行でマシンチェックを行った。



予選の21日金曜日は朝からどしゃ降りの雨模様で予選は全てキャンセル。決勝グリッドは今シーズンこれまでのシリーズランキング順となり、WedsSport86は決勝レースに3位から臨むこととなった。チームはドライコンディションでのマシンの確認がとれないことに不安を抱きつつも、24時間レースを見込んだ定期部品・ミッション交換を実施し翌決勝日に備えた。

【決勝】

決勝はドライコンディションのレースとなった。レース時間は24時間、想定ピットイン回数は12回。10分間のメンテナンスタイムは開始12時間後頃予定、また毎回満タン給油でタイヤはダブルスティントの作戦とした。スタートドライバーは浅野。

4周目、トップの310号車がコカ・コーラコーナーでスピンし、白煙を吹きながらピットイン。エンジンにダメージを負った310号車はエンジン交換となり、勝負権を失ってしまった。これで前を行くのは884号車だけだが、884号車はペースが速く、1周約1秒弱差が開いていく展開となる。

47周目、ラップダウンされる際にST-Xクラスの31号車RCFとマシン左サイドが接触。浅野は緊急ピットイン、普勝に交代する。チームはマシンチェックを行い、フロントタイヤ2本交換と給油を行ってピットアウトした。普勝の走行中にマシン左のミラーが脱落。オフィシャルから修復の指摘を受けてTOTAL101周目にピットイン、藤原へと交代した。

ミラー交換と給油を済ませてピットアウトすると藤原は2分2秒~3秒のペースで周回を重ねてゆく。2度のマシンチェック・修復作業もあり、884号車との差はおよそ3ラップとなった。

TOTAL214周目にピットインしたころから884号車はマシントラブルを抱えたのか、216周目にピットイン。220周目にはWedsSport86とは1周差となる。229周目にはさらにピットインしたため、WedsSport86は884号車に1周差をつけクラストップとなった。

同じころ、レース開始4時間後頃から発生していたミッションの不具合が深刻化。チームは早めのメンテナンスタイム消化を決断し、TOTAL266周目のピットインで給油・タイヤ4本交換・ミッションオイル・エンジンオイル・ブレーキバッド交換を施した。

幸いにしてミッショントラブルはこれ以上深刻化せず、884号車がルーティーンのピットインを済ますとその差は2ラップとなった。しかし、TOTAL324周目のピットインの後、徐々に6速ギアの抜けが悪くなり始めた。藤原とチームはミッションクーラーの不具合と判断。TOTAL364周目にピットインし芝へと交代すると、給油・タイヤ4本交換・ミッションオイルクーラーの不具合を解消してピットアウトした。


10週にわたるSCの導入を受けてチームはギリギリまで芝のスティントを引っ張る事を決定する。芝は2周のFCYを挟んで64周目にピットイン、松井へと交代し給油のみでピットアウトした。884号車のペースは2分0秒台~2秒台と速く、WdsSports 86は再び2位となる。

507周目に884がピットインすると、中島は再びトップに浮上。その差は約1周半~2周となる。この時点で残り約5時間。残りピット回数が同じで1周1~2秒差で追い上げられた場合、最終的に接戦となることが予想された。

548周目、884号車がST-Xクラスの33号車AUDIと接触!足回りを破損してピットでの修復作業に入った。

これで大きなマージンを得た藤原は、TOTAL573周目ピットイン。タイヤ4本交換と給油を行い、トップの位置を確かなものとしてゆく。

浅野が走るTOTAL642周目、前の藤原のスティントから発生していたマフラートラブルが深刻となり、オフィシャルからの指摘の為ピットイン、マフラー修理を行った。しかしこの時点で2位884号車との差は約20周。

チームは余裕を持って修理とクリーニングをマシンに施し、ピットアウトのタイミングを伺う。残り約4分。浅野はピットアウトし歓喜のゴールへ向け走り出すと、23日15時03分、WedsSport86は646周を走り1位でチェッカーを受けた。




【チーム監督コメント】

浅野 真吾

「みんなありがとう!その一言に尽きます。 レースウィークはエンジントラブルから始まり、フリー走行は雨で満足に走れず、予選は中止。 思い通りのメニューをこなす事が出来ませんでした。 そんな中始まった決勝。 不安はありました。 エンジン、タイヤ、燃費、全てが不安でした。 ただドライバー、メカニック、スタッフの仕事は完璧に近いものがあり、その結果の勝利!本当にチーム一丸となり勝てたと思います。 スポンサーの皆様、応援してくださったファンの皆様、ご協力、ご声援ありがとうございました!そして長らくお待たせしました。 しかしまだ3戦目。 浅野レーシングサービスはチャンピオンを目指して次戦もチーム一丸となり頑張ります。


【ドライバーコメント】

浅野 武夫

いきなり占有走行でトラブルが出て、重い気持ちでレースウイークが始まりました。雨の為に満足な練習が出来ない中、予選も無くなり、決勝に向けて不安は有りましたが、車とスタッフを信じてスタートしました。しかし注意はしていたつもりでしたが、Aコーナー立ち上がりで左側を当てられてしまい、そのままピットに向かい点検、大事に至らずに安堵しました。車的にはバランスも良く走りやすさを感じてのドライバー交代でした。監督の配慮も有り、スタートとゴールを担当出来た事は嬉しく思ってます。 今回のレースにおけるドライバーとメカニックの働きは素晴らしく、特にルーティーンのメカニックの働きは回を重ねる度に的確となり、成長していく姿を頼もしく観ていました。 この度優勝出来たのは応援してくださった方々のおかげだと感謝しています。 ありがとうございました。これからも応援の程よろしくお願いします。


藤原 大暉

遂に優勝することが出来ました! レースウィークの木曜日からトラブルや悪天候により中々走る機会がありませんでした。限られた時間の中マシンの最終調整をし決勝日を迎えました。 決勝中のマシンのバランスはとても良く、トラブルはありましたが、ドライバーのフィードバックに監督やメカニックの方々が迅速に対応してくださり本当に心強かったです。 今回はトータルで7時間近く運転させて頂き、ペースも良く走ることが出来ました。 武夫選手がチェッカーを受けたあとは色々な想いが込み上げてきてしまいました。 浅野レーシングの9年振りの優勝に貢献出来たことを大変誇りに思います。 この勢いで残りの3戦も戦って参りますので応援よろしくお願い致します! 24時間レースの応援ありがとうございました!


芝 叔和

浅野レーシングサービスに加入して5年目、初表彰台が、富士24hレースでの初優勝となりました。 木曜日の走り始めのエンジントラブルにより、レースウェークでのドライの走行は出来ませんでしたが、 前回の富士のテストの際に手応えは感じていましたので、それほど危機感は感じていませんでした。 ただ、決勝当日の気温が上がらなかったせいか、1スティント目のナイトセッションでのフィーリングは、 当初のイメージと少し違っていたことと、まだ前半にも関わらず、ミッションに不安を抱える状況でした。 それが、メカニック達の的確な対処で、夜が明ける5時頃の2スティント目の時には、ミッションの状況が明らかに改善されており、朝日が差し込むにつれて、路面温度も上がってきたことで、 マシンの挙動が安定してきて、これまで感じたことないくらいマシンとシンクロしている感じがしました。 ペースはどんどん上がっていき、監督からペースを抑えるよう指示が出るほどでした。 しかし、それだけで勝てるほど24時間レースは甘くはなく、ペースだけで言うと他車のほうがアドバンテージがあったと思います。 それでも勝てた要因は、監督、メカニック、ドライバー、それを支えるスタッフ、すべてが、 ノーミス、ノーペナルティで乗り切ったことで、勝利への細い糸を手繰り寄せることが出来たのだと思います。 表彰式前の控室で、武夫さんに「朝の走りは、素晴らしいペースだった。今日の優秀選手だ!!」と言ってもらえたことが、 お世辞でも、とても嬉しく、誇りに思えました。 これまで、絶対、このチームで勝つんだ!!武夫さんと表彰台の真中に立つんだ!!との思いで、毎戦、戦ってきましたが、 ようやくそれを叶えることができ、最高の週末になりました。 これも偏に、チームを支えて頂いているスポンサー様のお陰だと思います。 改めて、感謝いたします。有難う御座います。 これから、シリーズ争いも佳境に入りますが、チームはチャンピオン目指し全力を尽くしますので、 今後とも、変わらぬ応援、サポートを宜しくお願いいたします。


普勝 崚

「クラス優勝することが出来ました! 木曜日のフリー走行でマシントラブルを抱え、金曜の予選まで雨が降り続いたこともあってドライでの走行機会が無いまま、決勝を迎えることになりました。少々不安がありましたが、決勝が始まって自分のスティントで乗り込むと、マシンバランスはとても良く安心して走らせる事が出来ました。 夜になってからミッションに少しずつトラブルが発生していましたが、先輩ドライバー達の見事なリスクマネージメントで24時間を走り切る事ができました。今回の優勝は素晴らしいドライバー達と一緒に走れた事、メカニックさん達による迅速で確実なピット作業やスタッフさんのサポートや運など、全て味方につけて噛み合った結果だと思います。この度、浅野レーシングの新たな1ページに貢献出来て非常に嬉しいです。」


松井 宏太

この度も24時間レースのチャンスをくださった、浅野レーシングサービスの皆様、関係者の皆様、土屋武士氏に感謝致します。 4月公式テストの際に車のバランスは良い方向性を見つけられていました。 レースウィークのフリー走行、予選はトラブルや天候の悪化で各ドライバー走行時間が限られる中、全員が確実に仕事をこなし、決勝を走りました。 ドライバー、メカニック、スタッフ、すべてがミスなくレースを戦い抜き、最高の結果をえることができました。 次戦以降は距離の短いレースとなりますが、他の強豪チームと戦えるようしっかりと準備していきたいと思います。 今後とも宜しくお願い致します。


中島 佑弥

浅野レーシングにとって9年ぶりの優勝、そして24時間レースで初優勝、スポンサー様並びチームに関わった皆様おめでとうございます。 そしてありがとうございました。 自身にとって久々のS耐、そして古巣である浅野レーシングでドライブさせて頂き、優勝の瞬間に立ち会わせていただくことが出来て本当に嬉しく思います。 今回の24時間のレースは、壊さない、ペナルティを受けない、ミスをしないと言う目標のもと、全員がしっかり仕事を理解して動けたのが結果につながったのだと思います。 速さだけではないという新たな勝ち方を学ばせて頂きました。 チームも若手ベテラン問わずメカニックの皆さんがとても頑張ってくれて、機械系トラブル皆無で送り出してくれました。 そしてチームをまとめる監督も的確にコントロールしてくれて、とても頼りになりました。 とにかく全てが揃わないと勝つことができない24時間レースで勝つ事が出来たのは、関わってきた全ての方の想いと力があってこその結果です。 ありがとうございました。


チーム体制






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浅野レーシングサービスは、浅野自動車商会(茨城県・桜川市)を母体とするレーシングチームです。
これまで主に国内ツーリングカーレースを中心に活動を行っており、完全なプライベーターながら様々なレースシリーズで年間チャンピオンを獲得したほか、数多くのレースで優勝・表彰台を勝ち取って参りました。

 

その一方で、メカニック等は所属ドライバーはもちろんのこと親族も務める、家族的な側面もあります。
代表の浅野武夫はレーシングドライバーとして活躍し続けているばかりか、マシン製作・メンテナンスも担当。そのスタイルを1975年より現在に至るまで、40年以上貫いています。

〒309-1455 茨城県桜川市水戸199-1

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