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スーパー耐久シリーズ2025 Rd.7 S耐ファイナル FUJI

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A DRIVER

浅野 武夫 

B DRIVER 

伊藤 慎之典

C DRIVER 

三上 和美

D DRIVER

藤原 大暉

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11/15 予選

11/16 決勝

順位

7位

3位

結果詳細

浅野 1.58.314 伊藤 1.56.534

浅野 25周 伊藤 36周 三上 20周 藤原 36周

フリー走行・予選

2025シーズン最終戦、スーパー耐久シリーズ第7戦は第3戦24時間と同じく富士スピードウェイにて開催された。WedsSportGR86は現在シリーズランキング5位、ランキングを上位で終えるためにも、最終戦はなんとしても表彰台を獲得したいとチームは意気込んでレースウイークをむかえた。

水曜日からサーキット入りしたチームは、オーバーホールしたエンジンの慣らしを三上が担当。30分×3回のスポーツ走行枠で三上はエンジンと自身のドライビングに手ごたえをつかむ。木・金曜日では浅野、伊藤、藤原が評価を重ねつつ決勝の気温・路温を考慮しながらダンパーを中心にマシンのセット変更を進めた。

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迎えた予選日は気温16℃、路温21℃のコンディションとなった。Aドライバーの浅野は3周のウォームアップの後にアタックし、4周目に1分58秒625をマーク。しかし、期待のかかるアタックラップ2周目のヘアピンで前走車に引っかかってしまいタイムロス、それでも1分58秒314をマークしてクラス7位となった。

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Bドライバー予選で伊藤はマシンの状態を確認すると、コースインラップ含め2周のウォームアップの後、アタック1周目に1分56秒730、2周目に1分56秒730をマークしたが、やはりクラス7位、AB合算の予選順位も7位となった。浅野、伊藤からは「マシンがかなりのアンダーステア」とのフィードバックがあったためチームはセットアップを変更した。Cドライバー予選で三上はクラス3位の1分58秒285をマーク。Dドライバー予選でも藤原が燃料の多い状態で1分58秒045をマークしてクラス1位を獲得した。チームは決勝に向けたマシンのセットアップに手ごたえを得て、予選時間帯と同じようなドライコンディションとなる可能性の高い決勝レースに向けてマシンチェックとメンテナンス、ピットワーク練習を行い、レース戦略を検討して日曜日の決勝に備えた。


決勝


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11月16日、決勝は予想通りドライコンディションのレースとなった。今回のレースは4時間、義務ピットイン回数は3回、給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり1回のピットストップでの最大給油量は3本60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合は110秒のピットストップが課せられる。Aドライバーの最低運転時間は60分以上だが、65歳以上のドライバーはその20%が免除される為、浅野の最低運転時間は48分となり、残りの12分は三上が受け持つこととなる。今回のチームの基本戦略は浅野で燃料満タンスタートとし、浅野→伊藤→三上→藤原とつないで、ボトル1本給油+タイヤ2本交換を2回、ボトル3本給油+タイヤ4本交換を1回として、ピットストップロスを最小限としつつタイヤのコンディションをなるべく保つ作戦を採用した。

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13時15分、気温16℃路温23℃のドライコンディションで4時間の決勝レースは始まった。スタートドライバーの浅野はフォーメーションラップで慎重にタイヤを温めた。2周目の1コーナーで41号車をオーバーテイクして6位へ、3周目の1コーナーで884号車影山選手をクロスラインでインからオーバーテイクして5位へ浮上。13周目、追い上げてきた41号車にダンロップコーナーでかわされ6位となるものの、浅野は1分59秒~2分00秒台のハイペースで周回を重ねた。25周目、浅野はピットインして伊藤へ交代、タイヤ2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。

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伊藤は7位でコース復帰すると、1分58秒~59秒台のハイペースで周回を重ねてゆく。32周目には6位、45周目には4位、53周目には1分57秒695をマークして速さを見せると、56周目には66号車をストレートで、60号車を1コーナー侵入でオーバーテイク! 2位まで順位を上げた伊藤は、61周目ピットインして三上へと交代、タイヤ4本交換とボトル給油3本でピットアウトした。三上は5位でコース復帰すると、1分59秒~2分00秒台のハイペースで周回を重ねるが、「クラッチがおかしい」チームに連絡。

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チームはそのまま走行を続けるように指示し、三上は若干ペースを乱したもののすぐに元のラップタイムレベルまで復帰してクラッチをいたわりながらコンスタントに周回を重ねた。三上は72周目の1コーナーで60号車にオーバーテイクされ6位となるものの、74周目には5位、75周目には4位と順位を上げ81周目にピットインして藤原へ交代、タイヤ2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。

藤原は5位でコース復帰すると、83周目ダンロップコーナー立ち上がりで66号車にオーバーテイクされ6位となるが、1分58秒~59秒台のハイペースで周回を重ねてゆく。91周目60号車が最後のピットインを行いタイヤ交換なしボトル給油1本でピットアウトすると、ここから60号車もあわせ3台が3秒~6秒以内で続く争いがはじまった。全車1分58秒~59秒台で周回を重ねるなか、66号車は60号車をオーバーテイク。101周目に216号車が最後のピットインを済ませると、3台は2位~4位争いを展開する。

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レース時間残り30分で各車の差は膠着状態。藤原は時折60号車の背後まで迫るものの、他クラス車両との絡みもあって抜くまでには至らない。しかしレース時間も残り2分を切った115周目の最終コーナーで藤原は60号車の背後につくと、116周目の1コーナー侵入でインを差し切りオーバーテイク!3位へと浮上した。レースは残り1周!藤原は抜き返そうとする60号車をなんとか振り切って順位を守り切り、17時17分、WedsSportGR86は117周を走破して2位と5.3秒差、4位と0.4秒差の3位でチェッカーを受けた。

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チーム監督コメント

浅野 真吾

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「スーパー耐久最終戦富士。劇的なオーバーテイクでの3位!

素晴らしいレースでした。

一年間苦しい時期もありましたが、シーズン後半から流れが良くなり最終戦は

今年初の表彰台に上がれました。

スポンサー様をはじめ、ドライバー、エンジニア、メカニック、スタッフ、

皆で取った表彰台です。

最高の仲間達と一緒に戦えた事を心嬉しく誇りに思います。

一年間応援ありがとうございました!」



ドライバーコメント

浅野 武夫

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「最終戦の富士、練習はあまり乗れず感触は今一つで、予選ではアタック周のヘアピンで前走車に引っかかってしまい、前回の24時間の時と一緒で難しい予選に成ってしまいました。


決勝は久しぶりにスタートを受け持ち、頑張って周りと格闘、走りを変えながらタイムとも戦っていました。走る事の難しさや楽しむ事の幸せを感じるレースでした。車は正直です。どんな扱い方をするかで動きが変わり、タイムに表れます。いつも試行錯誤ですし得る物ばかりです。レース程自分を見つめる事の出来るスポーツはないと思います。レースは伊藤君にバトンを渡した後はずっとモニターを見て応援していました。結果は今季最高でした!


支援、応援していただいたスポンサーの皆様、ありがとうございました。また素晴らしいレースを作ってくれたスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。」


伊藤 慎之典

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「去年から『武夫さんと表彰台に立つ!』を目標にやってきましたが、今まではうまくいかず、最高位は4位止まりでした。

ですが最終戦にしてなんとか表彰台に乗ることができました!

さらに今回のレースはドライバー全員がそれぞれ良いペースで周回でき、メカさんたちのミスもなく、作戦もハマり、チーム全員で勝ち取った3位だと思います。

こういうレースが出来たことは素直に嬉しいです。

車のセットアップに関してはまだまだ反省点があると思っているので、また乗る機会があれば、その辺りも修正しさらに上を目指せる車作りをしていきたいと思っています。

今年も1年間応援してくださった皆さま本当にありがとうございました」


三上 和美

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「武夫さん、伊藤くん、大暉くん、そしてメカニックやスタッフのみんながノーミスで素晴らしい走りを見せてくれたおかげで、久しぶりに表彰台に戻ってくることができました。本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。チーム全員が「武夫さんを表彰台に上げたい」「喜ぶ姿を見たい」という同じ思いで戦い、その強い気持ちが形になった3位表彰台でした。この瞬間に立ち会えたことに心から感謝しています。

今回、私は間が空いた影響もあり、感覚を完全には戻し切れませんでした。マシンへの合わせ込みも詰め切れず、もし自分がもう一段仕上がっていれば、確実に2位が狙えていただけに悔しさは残ります。それでも、この最終戦で自分の課題が明確になり、来年に向けてやるべきことがはっきり見えたことは大きな収穫だと感じています。この悔しさは“来年の飛躍の燃料”として持って帰ります。

今回のレースでは、チーム全員の気持ちが本当に一つになっていました。こんなに強い一体感の中で同じ目標に向かえるチームは、なかなか出会えるものではありません。浅野レーシングの一員として走れること、武夫さんというレジェンドから日々多くを学べること、そして伊藤くんや大暉くんのような才能あふれるドライバーと一緒に戦えることに、改めて恵まれた環境にいるのだと強く感じました。

この一年間、応援してくださったスポンサーの皆さん、ファンの皆さん、そしてチームの皆さん、本当にありがとうございました。来年は今年以上に成長した姿で必ず戻ってきます。引き続き全力で頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!」


藤原 大暉

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「公式練習から予選にかけてセットアップを進めましたが、最適な形にまとめ切ることができず、Dドライバー予選では思い切ったセット変更を行いました。その変更は良い方向に向かったものの、浅野選手、伊藤選手、三上選手には、決勝中に改めてセッティングを確認しながらの走行となってしまいました。

不安を抱えたまま迎えた決勝でしたが、スタートを担当した浅野選手がハイペースでレースを作り、続く伊藤選手もしっかりと追い上げてくれました。三上選手も安定した走行でバトンをつないでくれ、自分がチェッカードライバーとして最後を任されました。

ラスト2分を切ったところで4番手の車両をオーバーテイクすることができたのは、ここまでバトンを繋いでくれたドライバー陣、そして最後の最後までセットアップに向き合ってくれたメカニック、エンジニア、サポートの皆さまのおかげだと思っています。最終戦で表彰台に立つことができ、本当に嬉しく思います。

1年間のご声援とご支援、誠にありがとうございました。」




チーム体制

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Wedssport GR86 スポンサー企業(敬称略)


スーパー耐久レースレポートが、Cドライバー三上和美の執筆によって、モータースポーツ情報サイト&Raceコラム - &Race (andrace.jp)に掲載されております。ぜひご覧ください!

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浅野レーシングサービスは、浅野自動車商会(茨城県・桜川市)を母体とするレーシングチームです。
これまで主に国内ツーリングカーレースを中心に活動を行っており、完全なプライベーターながら様々なレースシリーズで年間チャンピオンを獲得したほか、数多くのレースで優勝・表彰台を勝ち取って参りました。

 

その一方で、メカニック等は所属ドライバーはもちろんのこと親族も務める、家族的な側面もあります。
代表の浅野武夫はレーシングドライバーとして活躍し続けているばかりか、マシン製作・メンテナンスも担当。そのスタイルを1975年より現在に至るまで、40年以上貫いています。

〒309-1455 茨城県桜川市水戸199-1

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