ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook
第4戦 スーパー耐久レース in オートポリス

A DRIVER | 浅野 武夫 |
B DRIVER | 藤原 大暉 |
C DRIVER | 石森 聖生 |
D DRIVER | 勝木 崇文 |

| 7/30 予選 | 7/31 決勝 |
順位 | 4位 | 3位 |
結果詳細 | 浅野 2.19.294 藤原 2.14.935 | 浅野 13周 藤原 46周 石森 44周 勝木 24周 |
【フリー走行・予選】
前戦SUGOでWedsSport GR86のトラブルの原因となった電気系・燃料系を修繕、異なるセットアップのLSDを用意しサーキット入りした。金曜日の占有走行では浅野を中心に、LSDとリアサスペンションを中心に様々なセットアップを試した。

Aドライバー予選で浅野はウエットタイヤでコースインしたものの、路面状況を確認するとそのままピットイン。ドライタイヤへ履き替えアタックを開始した。しかし、「エンジンパワーがでていない」とチームに無線が入る。
原因は不明。チームは残り時間を考慮してタイヤ温度を優先、浅野はそのままアタックを続けた。しかしパワーロスの影響が大きく、タイムは2分19秒294でAドライバー予選は4番手となった。Bドライバーの藤原はウエットタイヤで計測1周目からアタックを開始。
2分14秒935で86号車の2分13秒875に次ぐ2番手を獲得する。
AB合算の予選グリッドは4番手となったものの、Cドライバー石森とDドライバー勝木の走りや、WedsSport GR86のセットアップにチームは進化を感じていた。
【決勝】
レース時間は5時間、義務ピットイン回数は3回。前回のレースと同様にST4クラスの給油は容量20Lの指定給油ボトル使用。1回のピットストップでの最大給油量は60Lまで。1回のピットストップで2本以上入れる場合は、105秒のピットストップが課せられることとなる。給油はボトル3本1回、2本1回、1本1回を想定、タイヤ交換は2回を基本とする事とした。

1周目、藤原はホームストレートで早速60号車インテグラをオーバーテイクする。884号車と藤原は共に2分8秒~11秒台。今回はGr1,2混走のレースとなる為に上位クラスの周回遅れとなるタイミングでのロスを最小限にする事が求められる。884号車はFCYのタイミングで20秒程先行されるも、29周目には藤原は884号車との差15秒程まで詰める。
しかし33周目辺りから884号車はペースアップ、時折2分9秒台に入れるペースで引き離しにかかった。

その後、藤原と交代した石森からフロントボンネットが片方浮いていると無線が入る。石森は緊急ピットイン、チームはトラブルから外れてしまったボンネットピンを再固定してマシンをコースへと送り出した。
この間884号車は2度ピットインしてボトル1本給油。105秒のピットストップ時間に縛られない作戦を取った。勝木への交代のタイミングが迫るなか、雨がポツポツと降りはじめた。

勝木の24周目、これ以上スリックタイヤでの走行は厳しいとチームは判断、浅野へと交代しタイヤ4本をウエットタイヤへ交換、ボトル給油1本でコース復帰した。16時07分、WedsSport GR86はトラブルを乗り越え127周を走り3位でチェッカーを受けた。
【チーム監督コメント】
浅野 真吾

「天候に悩まされたレースウィーク。セットアップが変わっていく中でチームとしては色々テスト出来た事はプラスでした。決勝では戦略、ピットワークとミスはなかったと思っていますが、レースの流れを上手く使えなかった所が他車との差にも繋がったと思っています。
ただその中でしっかり3位表彰台に乗れた事は嬉しく思っています。
応援ありがとうございました。」
【ドライバーコメント】
浅野 武夫

「今回で3戦目になる新型GR86ですが、少しずつセットアップの方向性が見えた感じです。SUGOから天気が安定せず、練習走行でセットアップを決めきれずに手間取っていますが、このレース後、次のもてぎまでには車を見直ししつつ性能アップしていきます。
自分の走りに関しては何か足りないモノが有り、それを早く見つけなければいけないと感じるレースになっています。努力有るのみと思っています。
沢山の人々に支えられて活動出来ている事に感謝しています。これからも応援よろしくお願いいたします。」
藤原 大暉

「オートポリス戦では天候に左右されることが多く、前回の菅生戦で課題となったウエットコンディション時のセッティングを試すのにとてもいい機会でした。浅野選手を中心にセッティングの方向性を確認し予選に挑みました。Aドライバー予選ではエンジントラブルのため思うようなアタックが出来ませんでしたが、Bドライバー予選では2番手タイムを出すことが出来ました。決勝はスタートドライバーを担当しました。マシンバランスも良く、常にアタックをしていましたが自分の小さなミスにより、2位の884号車に少しずつ離されてしまう結果になってしまいました。
今回のレースで18号車のポテンシャルはさらに上がったと思います。この調子で次戦のもてぎでは他のGR86に負けないようにドライバーとしてやれることを精一杯やっていきたいと思います。
今回も応援ありがとうございました!」
石森 聖生

「私自身がオートポリス初走行となり、セクター3の登りセクションの走らせ方に少し苦戦しましたが、攻略しがいがあり楽しかったです。私のスティントではボンネットピンが開いてしまい再ピットインするロスがありましたが、レース中に大きなマシントラブルが無くチームの方々に感謝いたします。2ndスティントを担当し、予選使用スリックタイヤでコースイン。合計44LAPしましたがSCやFCYなどが特にない連続周回で、後半タイヤのグリップダウンがかなり激しく、タイヤに厳しいコースという印象を感じました。スティント前半はほぼドライでしたが、後半で雨が増してきたため、3rdスティントの勝木選手のタイヤ選択やピットインのタイミングなども難しく、チームとしてもドライバーとしても判断力が試される難しいレースでした。
次戦はもてぎ!GR86のライバルもまた1台増え、5台の新旧86での面白いレースになると思います!更に速くなって戻ってきます!
いつも応援、サポートしてくださる皆様本当にありがとうございます。チームに関わる全員の気持ちがアツくなるレースができるように頑張りますので、応援宜しくお願いいたします。」
勝木 崇文

「今回は急遽参戦することとなり、金曜日にチームへ合流しました。15分の走行を2本行いましたが、マシンに合わせ込む事が出来ず、走行後にロガーや車載映像を分析、イメージトレーニングを繰り返し行いました。Dドライバー予選ではウエットコンディションの中、中古のレインタイヤで走行し、決勝も雨模様の予報となっていたことからウエットコンディションでのマシンの挙動や燃費のデータをチームに持ち帰りました。
決勝は2位から約1分遅れの3番手でハンドルを受け持ちました。マシンにはすぐに合わせ込む事ができ、スティント序盤から良いペースで走行できるようになりました。交代直後から降り始めていた雨が強まったこともありトラブル車両が発生しFCYが投入されました。解除後には更に雨が強まりましたが、スリックタイヤのままフルウェットを走行、スティント終盤まで雨量が常に変化するコンディションでコースアウトする車両が多い中でも飛び出すことなく攻め続けました。ライバルのペースを確認しながら、2位に追いつくために全力を尽くしましたが追いつく事はできませんでした。スティント終盤で更に雨が強まりレインタイヤへ交換の判断に迫られる中で、レース残り時間と路面コンディションからレインタイヤへの交換が最良と判断しピットインし無事にAドライバーにバトンを繋ぎました。
レース結果は3位表彰台で悔しい結果となりましたが、レース中の大きなミスなくコンディションが荒れる中でも良いタイムを記録しながら走行できました。チームの方々にも評価して頂き、自信に繋がるレースとなりました。
チーム体制

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