ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook
第7戦 SUZUKA 5時間耐久レース

A DRIVER | 浅野 武夫 |
B DRIVER | 藤原 大暉 |
C DRIVER | 石森 聖生 |
D DRIVER | 伊藤 慎之典 |

| 11/26 予選 | 11/27 決勝 |
順位 | 3位 | 4位 |
結果詳細 | 浅野 2.26.132 藤原 2.23.394 | 浅野 10周 藤原 51周 石森 25周 伊藤 20周 |
【フリー走行・予選】
2020年の鈴鹿ラウンドはコロナ禍の中で中止、2021年はコロナ禍の社会情勢を踏まえ不参加だったため、チームはとしては3年ぶりのサーキットとなる。

占有走行では、岡山ラウンドのセッティングをベースとした。また、Dドライバー伊藤は今回初めての箱車でのレースとなる。占有走行時点で既に赤旗中断や接触が多く、チームは決勝レースも荒れたレース展開となると予想。
予選は気温19度、路面温度19度の曇り。Aドライバー予選で浅野は2分26秒132がベストタイムとなった。藤原は、Bドライバー予選のアタック2周目に2分23秒394をマーク、Bドライバー予選は3位、AB合算のグリッド順位も3位となった。

Cドライバー予選で石森は2分25秒098をマーク。Dドライバーの伊藤もUSEDタイヤで2分26秒779をマークし、ドライバーの習熟とマシンの安定したポテンシャルを確認できた。
しかし、ライバルの86号車と884号車は決勝平均ラップで1秒~2秒程速い状況が予測された。決勝で2位以上を得るには前戦以上にピット戦略を工夫する必要がある。
【決勝】
レースは5時間、義務ピットイン回数は3回。給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり1回のピットストップでの最大給油量は3本60Lまで。1回のピットストップで2本以上入れる場合は、110秒のピットストップが課せられる。

今回のチームの基本戦略はボトル3本給油を2回、1本を1回として110秒のピットストップを2回。しかし、レースが荒れる予測を踏まえて、FCYやSCのタイミングでピットストップをこなして、なるべく3本給油を使わない作戦をとった。● 決勝
15周目、ST-5車両のストップでSC導入となる。藤原はここでピットインしてボトル1本。次のSCで216号車、60号車、86号車がピットインするが、チームは藤原を引っ張る為にステイアウトを選択。藤原は51周を走って石森へ交代した。

荒れたレース展開から今後もFCY、SCが出る事を予測した戦略であったが、その後はレース展開が落ち着く。 64周目、石森からアクセルペダル不具合の連絡が入る。チームはそのまま走行させるのは危険と判断、石森は65周目にピットインしてアクセルペダルに応急処置を行った。
このピットインで石森は4位へポジションダウン。さらに75周目、884号車との接触によりマシン左側のサイドステップにダメージを受ける。76周目石森は浅野へと交代、チームはサイドステップを取り外した。

レース残り約1時間の86周目、浅野から伊藤へと交代してピットアウトしようとするとエンジンがかからない。チームはボンネットを開けてマシンチェック。配線トラブルを発見して45秒程で素早く修復しマシンをコースへと送り出した。
3位60号車と約50秒差の4位を走行する伊藤は、燃費的にも苦しいと思われる60号車を、ラップ2秒ずつ追い上げる。

しかし100周目にFCYが導入される。FCY解除後、伊藤は60号車を追い懸命に走行を重ねるが追いつくには至らず、15時51分、WedsSport GR86は106周を走り3位と約16秒差の4位でチェッカーを受けた。
【チーム監督コメント】
浅野 真吾

「最終戦鈴鹿は86号車トムス、884号車シェイドレーシングに勝つ事だけを考えて挑みました。
今大会はレギュラードライバーに加え、FIA F4をドライブする伊藤を起用。
フリー走行から前2台との差はありながらも、作戦面も含めチームトータルで決勝は勝ちに行くと決めていました。
決勝は予想以上に荒れ、他車との接触もあり、4位フィニッシュ。残念な結果で最終戦を終えることとなりましたが、今年もスポンサー様をはじめ、応援してくださった方々ご協力いただいた関係者の皆様のおかげで一年間戦いぬく事が出来ました!本当にありがとうございました!来年は更に強いチームを作り優勝目指して頑張ります!」
【ドライバーコメント】
浅野 武夫

「最終戦の鈴鹿は3年ぶりのレースです。練習での感触は悪くはないのですが、攻め切れない自分がいました。● ドライバーコメント
予選ではタイヤの性能を生かし切れずに残念、反省です。決勝は藤原、石森と頑張って良く走ってくれました。その流れを続けて走りたかったのですが、混戦の中思う様なタイムで走れず残念です。若さが欲しい、守りと攻めの走りをレベルアップしないといけない、と思いました。
今年一年、チームの為にご支援いただきましたスポンサー様、応援してくれた個々のすべての方々に感謝と、「ありがとう」 を心から述べさせてもらいます。また一年間スタッフ、ドライバーの皆様ありがとうございました。
これからもチームの進化を見守ってください。よろしくお願いします。応援ありがとうございました。」
藤原 大暉

「鈴鹿は3年ぶりの走行となり木曜日はチェック走行、セッティングの方向性を確認する事に専念しました。金曜日に新品タイヤを入れて様々なセッティングを試しましたが、浅野選手と相談して岡山のセットをベースにし、リアのセッティングだけ少し変えることにしました。
Bドライバー予選では懸命にアタックしましたが、いつも通りの3番手となりました。鈴鹿サーキットは1周が長いためタイム差も大きくついてしまいました。
決勝は約2時間半近く運転し、トラブル無く走れていましたが石森選手に交代し、すぐにアクセルペダルにトラブルが出てしまい1度ピットイン。その後、順調に走行するも接触があり左側にダメージを負ってしまいました。武夫選手、伊藤選手に交代し遅れを挽回するも表彰台に届かず4位でチェッカーを受けました。
今年からGR86になり最初は苦戦することが多くありました。その中でも武夫選手を中心にチームでベストを尽くせたと思います。自分も微力ながらドライバーとして今年も浅野レーシングの18号車に乗ることが出来てとても光栄でした。
18号車はまだまだ成長出来ます!これからも浅野レーシングの応援何卒よろしくお願い致します!
1年間応援本当にありがとうございました!」
石森 聖生

「遂に2022年シリーズも最終戦。鈴鹿サーキットの走行経験が少ない私ですが、1ヶ月前にGR86/BRZCUPでレースをしたばかりだったため感覚はしっかり残っていた私は練習走行を3LAPで終了。2LAP目でチームベストタイムを刻み、自信をもって本番へと挑めました。走行をしない分はチームメイトの車載やロガーを見てチーム全体でのタイムアップに貢献できるようサポートに取り組みました。
今回も予選では上位2台に敵いませんでしたが、木金セッションの赤旗の多さや全クラス混走なことを考えると決勝は荒れるレースが予想でき、3位スタートからでも十分に上位に絡める可能性はあると思っていました。
第2スティントを担当し、ポジションは3位。まずは60号車とバトルに。タイヤがまだ冷えたアウトラップにて抜かれてしまいましたが、すぐに抜き返します。内圧の問題か周回を重ねてもタイヤのグリップ感が低く、想定よりペースは上がりませんでしたが、少しずつ後続を引き離し走り続けました。しかしここでトラブル発生。途中からアクセルペダルが滑るような違和感やヒールトゥで足が引っかかったりし、足元を確認するとペダルプレートが外れかけていました。走行継続は危険とのチームの苦渋の決断で、修理のためにピットイン。その後さらにアクシデントに見舞われました。同じクラスの884にスプーン1個目の進入で左リアから追突され、サイドステップが外れかけてしまいました。路面に引きずっている状況となり再ピットインすることに。884には白黒旗が提示されましたが、私が避けきれなかったことで、結果的にチームにとって損失となってしまったことを、心よりお詫び申し上げます。
その後、浅野選手、伊藤選手と走行は続き完走はできましたが、3位まで約16秒足らず4位チェッカーとなりました。
シリーズ最終戦、チームのためにもスポンサー様のためにも良い結果を残したかった。S耐初参戦の伊藤選手を表彰台に乗せてあげたかった。非常に悔しいレースとなりましたが、この悔しさをバネに、また強くなります。この経験を糧に次に繋げてみせます。
レースを初めて3年目の今シーズン。憧れのスーパー耐久参戦は私にとって大きな挑戦でした。ここ浅野レーシングサービスのWedsSportGR86でシリーズ全戦出場できたこの1年の経験はかけがえのないものです。短期間で価値観も変わり、ドライバーとしての自信もさらに大きなものになっていきました。そして他のチームにはない浅野レーシングらしさを感じる事ができた気がします。とても温かく楽しく人を惹きつけるチームです。1年間、共に高みを目指して走ってくれたチーム、サポートをいただいたスポンサーの皆様。本当にありがとうございました。この1年間の経験を経てたくさんの成長を得られました。これからも挑戦の道を走り続けます!!」
伊藤 慎之典

「初めてのS耐,初めての箱車、初めての混走レースと初めて尽くしの4日間でした。
まずは木曜金曜のフリー走行では乗車時間を多めに用意していただけたので、なるべく早く車に慣れてタイムを出すことに専念しました。
土曜に行われた予選ではタイムはグリッド順位に反映されないもののしっかりタイムを出しに行き、自己ベストを出すことができました。
予選までに何度かセッティングの変更を行いましたが、判断は浅野選手、藤原選手、石森選手に委ね、とにかくその時の車の限界を探ることに焦点を置いて走行しました。
最終的に決勝では周りと比べて見劣りしないタイムで周回できました。
しかし、決勝中の接触やドライバー交代の際にエンジンがかからないトラブルが起きてしまい順位を落としてしまいました。とても悔しいですがしっかり切り替え、次に向かって努力し続けます。応援ありがとうございました。」
チーム体制

2023年度シリーズランキング】 ST-4クラス3位

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