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スーパー耐久シリーズ2023 Rd.7 富士


A DRIVER 

浅野 武夫 

B DRIVER 

伊藤 慎之典

C DRIVER 

三上 和美

D DRIVER

鈴木 翔也


11/11 予選

11/12 決勝

順位

6位

3位

結果詳細

​浅野 1.59.942

伊藤 2.02.729

​浅野 31周

伊藤 46周

三上 10周

鈴木 28周

【フリー走行・予選】

2023シーズン最終戦の舞台は富士スピードウェイ。WedsSport86のシリーズランキングは5位。上位勢とのポイントは近く、最終レース次第ではシリーズランキングが大きく変動する。木曜日の占有走行は岡山の決勝セットを富士に合わせこみ、搭載燃料・タイヤ内圧も変更して決勝レースに向けたセットアップを進めていった。

予選日は気温14℃、路温13℃、前戦もてぎと同じような雨まじりの天候となった。ウォームアップ走行において、浅野はドライタイヤで、2分4秒326のクラス3番手タイムをマーク。Aドライバー予選は曇り空のドライコンディションとなった。浅野は再びドライタイヤでコースインすると、アタック2周目にクラス4番手となる1分59秒742をマーク。Bドライバー予選は小雨の降る中ウエットコンディションで始まった。

伊藤はドライタイヤでコースインし、8周目には2分2秒729をマーク。最終ラップはわずかに時間が足りずにチェッカーを受け、惜しくもAB合算でクラス6番グリッドとなった。Cドライバー予選では三上が復帰後初のウェットコンディションで2分9秒台で安定した走行を披露。Dドライバーの鈴木は2分7秒461をマークし、チームは三上と鈴木のドライビング習熟を確認した。決勝は気温・路温共に15℃以下のスタートとなる可能性が高い。チームはレース戦略の検討と、さまざまなシチュエーションでのピットワークを確認した。



【決勝】

11月12日、決勝はドライコンディションのレースとなった。今回のレースは4時間、義務ピットイン回数は3回。給油は容量20Lの指定給油ボトル使用となり1回のピットストップでの最大給油量は3本60Lまで、1回のピットストップで2本以上入れる場合は110秒のピットストップが課せられる。Aドライバーの最低運転時間は60分以上。チームはBドライバーで燃料満タンスタートし、1回目のピットストップをできるだけ遅らせる戦略を採った。

12時30分、気温11度℃、路温14℃のコンディションで4時間の決勝レースは始まった。3号車がマシントラブルの為、Bドライバーの伊藤は5位でスタート。1周目13コーナーで86号差をオーバーテイク4位へ浮上すると、2周目ストレートでは41号車を一旦追い抜く快走を見せる。伊藤はストレートエンドで再度抜かれるものの、9周目のホームストレートでは66号車ロードスターRFをオーバーテイクし、3位へ浮上した。

14周目、クラストップ走行の884号車がAドライバーハンディキャップ消化の為ドライブスルーを行い、伊藤は2位へ浮上。1~2秒先を行く41号車を2分0秒~1秒台のハイペースで追走した。18周目、最終コーナー立ち上がりで41号車の背後についた伊藤は、ホームストレートでオーバーテイクしていったST-3クラス車両のスリップも利用して41号車をオーバーテイク、クラス1位へと躍り出た。

伊藤は安定して2分1秒台のラップを刻み、60号車に10秒以上の差をつけ首位を快走する。燃料が軽くなった39周目にはチームベストの1分59秒908をマーク。伊藤は46周目にピットインすると三上へと交代、ボトル給油1本のみでピットアウトした。三上は1位でコース復帰すると2分2秒~3秒台で走行し、レース折り返しの56周目に予定通りのショートスティントをこなして鈴木に交代した。

タイヤ4本交換とボトル給油3本をこなし、鈴木は5位でコース復帰。62周目には884号車のピットインで4位に、72周目には41号車のピットインで3位へと浮上する。84周目、鈴木はピットインして浅野へ交代、タイヤ左2本交換とボトル給油1本でピットアウトした。浅野は6位でコース復帰、左2本交換のバランスに苦しみながらも2分1秒~2秒台で周回を重ねた。98周目に60号車と884号車がピットインして浅野は4位へ浮上する。


全車ルーティンのピットインが終わり、約25秒先の前を行くのは3位の41号車。浅野が追うが、なかなかその差は縮まらない。チームが「表彰台獲得ならずか・・」と思った106周目、2位を走行する884号車のペースが明らかに落ちた。浅野はマシントラブルを抱える884号車との差を一気に詰める。レース時間残り5分の112周目に884号車をオーバーテイクして3位へと浮上、そのままWedsSport GR86は115周を走り、16時31分、3位でチェッカーを受けた。


チーム監督コメント

浅野 真吾

「2023スーパー耐久最終戦富士。

4時間というレースが本当に面白く、難しかったです。

前戦の岡山からマシンセットアップが決まり、それが富士にもいかされ、第1スティントの伊藤が良いペースで走ってくれたおかげでレースを作る事ができました。

三上、鈴木とつなぎ、最後は浅野。

この浅野レーシングサービスは浅野武夫の為にスタッフが集まり、浅野武夫の走る姿を見たくチーム一丸となっているチームです。

その浅野武夫が最終スティント3位チェッカー、そして表彰台に乗れた事が何よりも嬉しかったです。

チームスタッフの皆様ありがとうございました。そして、ウェッズ様をはじめ、多くのスポンサーの皆様、今年一年間皆様のご協力、ご声援ありがとうございました!」




ドライバーコメント

浅野 武夫

「今年最後のレースですので、悔いの無い週末にする為にセットアップに力を入れました。金曜日の雨で不安が残りましたが、予選は前戦の岡山の時と同じく雨の残る状況でライン上だけドライ、早めにアタックしたものの若干のミスが有りクラス4位でした。期待してのぞんだ決勝はラストの1時間、集中して挑んだのですが空回り、思ったタイムで走れず未熟さを感じたのでした。しかしチームメイトに助けられ、最終戦でシャンパンファイトが出来たことに感謝します。

今年1年間、支援、応援をしてくださり、ありがとうございました。またスタッフの皆様ありがとうございます。お疲れ様でした。」


伊藤 慎之典

「24時間レースに続いて今年2回目の富士でのレース、前回はまだ18号車を乗りこなせていなかったこともあり自分で納得のいくパフォーマンスを引き出すことがでませんでした。しかし前戦の岡山から非常に車の調子が良くなってきており、今回木曜金曜のプラクティスではドライでもウェットでもセットを煮詰めることができました。

予選は小雨が降る難しいコンディションで行われましたが、チームとのコミュニケーション不足や自分自身のやる気が空回りしてしまい思ったような結果を出すことができませんでした。反省し改善して行きたいと思います。

予選で失敗してしまった分、決勝で挽回する意気込みでスタートを担当しました。車が重いうちは多少タイヤを使ってのプッシュになりましたが、燃料が減り軽くなって来るとグリップの落ち幅よりも軽さのメリットが上回り、1時間以上走ってからでもタイムを刻むことができました。一時的にですがトップを走り、その順位をキープして次のドライバーにバトンを渡せたのは、満足のいく走りができたからこそだと思います。

最終的に3位で表彰台に立つことができとてもいいシーズン締めくくりだったと思います。

今年1年間18号車を応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。来年も引き続き18号車の応援をよろしくお願いします。」



三上 和美

「本年度は、スポット参戦という形で3回参戦させていただきました。そしてその度にチーム力、ドライバーの技量力が飛躍的に向上して行く様を生で感じられた他、チームの雰囲気もとても良く、"これが浅野自動車なんだな"と……このような素晴らしいチームの一員でいられる自分に強い誇りと、感動的な思いを感じています。

伊藤君の1位を快走する姿には、その後を繋ぐドライバーとして正直、大変なプレッシャーを感じましたが、"その中で自分ができることを行い、次のドライバーに繋げる"という、これまで経験をしたことの無かった学びを得られました。

さらに伊藤君の急成長に加え、今回も武夫さんの「安定しながらも、しっかりと攻める走り」や、鈴木君の「短時間でマシンを乗りこなす技術」等々、自分に欠けている技術について多くの素晴らしい見本が見られたほか、レースウィークもチームメイトや監督が親身にアドバイスをして下さるなど、たくさんの経験をさせていただきました。

私自身の事を申しますと、まだ技術や走り込みが圧倒的に足りていないですが、それを補えるよう来年の開幕戦に向けて、トレーニングに励みたいと思います。

浅野レーシングスタッフ、ハザードレーシングの皆様、スポンサーの皆様、1年間本当にありがとうございました。2023年にレースを浅野レーシングサービスで走れたこと、2回も表彰台に上がらせていただいたこと、生涯忘れられない経験です。

来年は私自身の速さと強さに磨きをかけ、今年よりさらに上を目指したいです。関わってくださいました全ての方々に、心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございます。」


鈴木 翔也

「5月のRd.2富士24時間以来2度目の参戦になりました。最終戦は4時間と短い為ラップタイムの速さを練習走行から意識しました。限られた走行時間、更には雨も絡み浅野選手・伊藤選手に車のチェックをして頂きそのセッティングへのアジャストをしていきました。

予選はウェットでしたので雨用セッティングの確認をメインに走行しました。

決勝ではNewタイヤ、燃料満タンで第3スティントを務めました。

しかし、この状態での経験不足や他クラスとの絡みなどでペースが上げられず力不足を痛感しました。後半ペースが戻せた事は良かった点だと思います。

今回は車のポテンシャルが良く速さもありましたし、チームも完璧な作業でしっかりと戦えた上での3位表彰台を獲得できたと思います。今年の最後のレースを良い結果で終える事ができ嬉しいS耐デビュー年になりました。皆様の応援ありがとうございました。


チーム体制

















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